本日のおすすめ:
『ハドソン川の奇跡』
(2016年/監督:クリント・イーストウッド)
いらっしゃいませ、「物語食堂」へようこそ。
本日、4月18日は「世界アマチュア無線の日」──
緊急時の通信手段として活躍する無線は、数々の“奇跡の連絡”を可能にしてきました。
そんな“奇跡”というテーマにちなんで、今日は実話をもとにした空の奇跡を描いた一皿をご紹介します。
■ 本日の一皿:『ハドソン川の奇跡』
2009年1月、ニューヨークのハドソン川に不時着したUSエアウェイズ1549便。
鳥との衝突で両エンジンが停止した中、乗員乗客155人全員を救った機長チェズレイ・“サリー”・サレンバーガーの判断は世界を驚かせました。
トム・ハンクスがサリー機長を演じ、監督は名匠クリント・イーストウッド。
“あの瞬間”だけでなく、その後に待ち受けていた試練と真実を静かに、そして力強く描いています。
■ おすすめの理由
◎ 事実は小説よりも奇なり
たった208秒の出来事が、なぜここまで深い物語になるのか?
事故当日の映像や音声記録を元に、臨場感あふれる描写が続きます。
◎ 英雄は英雄である前に人間
「正しかったはずの判断が、本当に正解だったのか?」
事故後、サリー機長は国家の英雄である一方で、厳しい調査を受けます。
プレッシャーや葛藤も描かれ、彼の人間味が胸を打ちます。
◎ 不確実な世界を生きる私たちへ
どんなに経験を積んでも、完璧な判断は存在しない。
それでも目の前の人の命を第一に考える姿勢は、仕事にも人生にも通じるヒントになります。
■ ごちそうさまでした
『ハドソン川の奇跡』は、
静かながらも力強い“勇気の物語”。
今日という日に、少しだけ背筋を伸ばして観たい──
そんな滋味深い一皿です。
それではまた明日、心にしみる“物語定食”をご用意してお待ちしております。
本日も、どうぞごゆっくりお召し上がりください。